第94回「しごと談義」(39)ミルク代稼ぐため塁に出なあかんねん!

●生活がかかっている職業野球
 BS日テレ「久米書店」より、「意識力」の著者で元プロ野球選手の宮本慎也をゲストに迎え、久米宏壇蜜とのやりとりを要約して――。
 久米「僕はプロ野球というより、戦前の職業野球という言い方の方が好きなんです。テレビの画面一杯に選手は生活をかけてやっている。将来とか老後とか、ぜんぶかかっている」
 宮本「生活感むき出しの選手がたまにいるでしょ。どんなことをしてでも、塁に出てやるんだと」
 久米「ミルク代がかかってるんだと」
 壇蜜「扶養家族がいるんですね」
 宮本「しかし、僕らも昔いわれたと思うんですが、最近の若い選手は欲がない。3000万円くらい稼げるようになると、もういいやと」
 久米「一般のサラリーマン以上に稼いでるんだからと」
 宮本「もうちょっとがんばれば、もうひとつ〇を増やせるのに」
 久米「大リーグへいけば、もっと〇が増える」
 壇蜜「すごいですねえ」
 確かに昭和のプロ野球には哀愁が漂う個性派選手が多かった。プロ野球中継も、いろんな見方で楽しめばいい。森羅万象、どんな見方をしようと、かまわない。