2014-09-01から1ヶ月間の記事一覧

第83回「しごと談議」(28)「十分話し合ったから許可します」

●古文書貸し出しを巡り会議を数日間 こんな意思決定の方法もあります――という話の続きです。 きょうは私の敬愛する民俗学者の逸話ですが、ネタ本が出てこず、詳細を確かめられません。よって、むかしあるところで、ある学者が、とさせていただきます。 ある…

第82回「しごと談議」(27)「私はいちばんの候補者に投票します」

●自分の意見を主張しません宣言 真面目に選挙制度改革に取り組んでいる皆さんが読んだら、湯気をあげて怒りそうな話になるかもしれません。 江戸時代の大坂。曲がりなりにも大商人たちによる自治制度が確立されていました。現在の区長に相当する町役人を決め…

第81回「しごと談議」(26)「神仏習合」と「鬼平犯科帳」

●インドの神さんがたまたま日本へ 『ともかくも、八、九世紀における神仏習合は、たぶんに窮余の策ながら、日本人最初の独創的な着想だったにちがいない』 司馬遼太郎さんの「この国のかたち(五)」(文春文庫・27ページ)からの引用です。 日本人は水と油…

第80回「しごと談議」(25)「動的均衡」と「臨機応変」

●繁盛商店街も顔ぶれは変わっている きょうは「しょうがないからあきらめよう」という話をします。 私たちは古い街並みに「昔のまんまの佇まい」を求めます。少しでも手が加わっていると、その分だけ価値が低い「残念な」気になります。 しかし、よくよくみ…

第79回「しごと談議」(24)「『ちょいおた』と『おたおた』」

●「のめりこみ型」と「何でも屋型」 取材歴ウン十年というのは事実ではありますが、私には専門分野がありません。「広〜く、薄〜く」のまんま、馬齢を重ねてしまいました。 かつて私が所属していた関西夕刊紙の世界には、ふたとおりの記者がいました。 ひと…

第78回「しごと談議」(23)「テーマ評論から雑感取りへ」

●四年ぶりに忙しくしています この夏あたりから、ほぼ四年ぶりに超多忙となり、取材に追われる怒涛のごとき日々を過ごしています。仕事の性格上、詳細な公開は差し控えますが、家族や友人たちは私のドタバタぶりをしり目に、「あんたらしくてええやないか」…